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テント倉庫の間仕切りは必要?メリットを3つ解説

オフィスなどで同室内にある異なるセクションを区別するなどの目的でパーテーションが使用されているのを見かけるのではないでしょうか。テント倉庫でも同様の目的で間仕切りが使用されることが多いです。間仕切りを用いることで空調効率が良くなったり、作業効率が上がったりなどのメリットがあります。

この記事ではテント倉庫に間仕切りを置くメリットや注意点、またそもそもテント倉庫とは何かについて解説します。テント倉庫を利用している方、検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

テント倉庫に関する基本的な知識は以下のページに詳しく記載しております。合わせてご参考ください。

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テント倉庫

テント倉庫とは?用途や構造、メリット・デメリットを解説

そもそもテント倉庫とは

テント倉庫とは金属の骨組みに生地を被せた建設物です。テントと同様の構造からテント倉庫と呼ばれます。骨組みと膜でできた構造を「膜構造」と呼び、一般的な倉庫に比べて作りが簡易的です。

しかしながら構造上一定の条件を満たすと法制上の優遇措置を受けられます。その他テント倉庫にはさまざまなメリット・デメリットがあります。

メリット

テント倉庫の主なメリットとして「物品保管に向いている」「コストを抑えられる」「工期が短い」「メンテナンスしやすい」の4つが挙げられます。それぞれ詳しくみていきましょう。

物品保管に向いている

テント倉庫は「倉庫・物品保管」に限定して利用することで建築確認申請の緩和措置を受けることができる特権があります。その分建築費用を抑えることができ、物品保管のための倉庫利用に適しています。

コストを抑えられる

金属の骨組みに生地を被せるシンプルな構造、設計がシステム化されており基礎工事に大きな手間が割かれない点からイニシャルコストを大きく抑えることができます。

またテント構造により透光性があり暖房効果もあるため用途や環境によりますが、冬場の電気代の節約ができランニングコストも抑えることができる場合があります。

工期が短い

先述したシンプルな構造により工期が短くなるのもテント倉庫のメリットです。通常建築の際は地盤調査を行います。1m2当たり5トン未満の軟弱な地盤の場合は、建物を建てる際の基礎形状の変更が必要です。

したがってシステム建築やプレハブ建築タイプの倉庫は建物の総重量が大きいため地盤を支持するための杭を打ち込む工事を実施しなければなりません。

軽量なテント倉庫はその必要がなく500平方メートル規模なら建築確認申請が通ってから約12カ月ほどで完成します。また設置だけでなく撤去の際も短期間で済みます。したがって倉庫が急に必要になったとき、緊急で増設したいときなどにも有効です。

メンテナンスしやすい

システム倉庫やプレハブ倉庫に比べて建築後のメンテナンスも容易です。災害などで膜が破れたりした際は基本的に膜の交換や補修だけで済むことも多く、簡単かつ素早い復旧作業が可能です。

デメリット

デメリットとして「気温・湿度の影響が出やすい」「劣化が進みやすい」の2点が挙げられます。それぞれ詳しくみていきましょう。

気温・湿度の影響が出やすい

テント内は夏場は高温になり湿度が上がり、冬は内外の気温差が生じて結露が発生することがあります。したがって状況によっては倉庫内の収納物に大きなダメージを与えてしまう可能性があります。気温の変化に弱いものを収納する場合はこれらの対策が必要です。

劣化が進みやすい

テント倉庫は構造が簡易的です。コストも安く簡単に建てられる反面、システム倉庫・プレハブ倉庫に比べて耐久性は低くなります。特に日光の紫外線を浴び続ける場所に設置されている状況化にある場合はテント膜の劣化が進みやすくなり寿命も短くなります。

その他経年劣化だけでなく構造上外部からの強い衝撃などにも弱く、テント膜であるため簡単に破れてしまう点などは防犯の観点からもデメリットといえるでしょう。

しかしながら昨今は新素材を用いたテントの使用、アフターフォローなどでこれらのデメリットについて解決できるようになってきています。

テント倉庫に間仕切りを置くメリット

間仕切りとは倉庫内に境界線を儲けるためのパーテーションのことです。よくオフィスで使用されるパーテーションは背丈ぐらいの高さの衝立パーテーションが一般的です。それに対して倉庫や工場内では背丈を大きく超えるもの、もしくは天井までの高さがあるパーテーションが間仕切りとして使用されます。

テント倉庫に間仕切りを置くことで以下のようなさまざまなメリットがあります。詳しくみていきましょう。

空調効率が良くなる

倉庫内が高温となる夏場は作業効率の低下を防ぐためにもエアコンを使用するのが一般的です。広い倉庫内全体の温度を一定に保つとなるとかなりの電力消費が想定されます。

そこで間仕切りを利用しエアコンを使用する空間を限定することで空調効率の向上が可能。コストの削減効果が期待できます。

防虫・防塵効果が期待できる

広い倉庫内ではホコリの発生を防ぐことは困難です。また倉庫の設置場所や季節によっては害虫の発生による倉庫内商品の劣化も懸念されます。間仕切りを設置し閉じられた空間を設置することで防虫・防塵効果が期待できます。

作業面・安全面においてもメリットがある

広い場所での作業は作業範囲も広くなり非効率です。間仕切りをしようすることで作業範囲を特定でき在庫管理のしやすさ・作業効率の向上が期待できます。また機械や装置に接触しないようにするための安全確保として間仕切りを使用するのも効果的です。

テント倉庫の間仕切りに使われる素材を確認

間仕切りに使われる素材にはアルミやビニールシートなどさまざまなものがあり、素材によって特徴・メリットが異なります。間仕切り選びはそれらを考慮することが重要です。それぞれの特徴について解説していきます。

スチール

スチール素材は不燃性・耐震性・遮音性・断熱性などに優れており、安全性・機能性ともに充実しているのが大きな特徴です。

アルミ

アルミ素材のメリットは低コスト・短工期施工・軽いといった点です。また気密性や遮音性、断熱性にも優れています。

フェンス

フェンスは通気性の良さが特徴です。湿気などに弱い製品の保管などに適しています。また見通しが良いため、高いセキュリティが求められる倉庫での適用にもおすすめです。

テントシート

テントシートは柔軟性がありながらも強度に優れているのが特徴です。テント生地のため遮光性にも優れており、目隠しの効果もあります。

ビニールシート

ビニールシートは見通しがよく遮光性に優れている点が特徴です。また低コストで施工期間も短い点もメリットがあります。ビニールシートは色や機能の種類も豊富。種類によっては保冷保温・防音効果に優れたもの、防煙機能や耐火・耐水機能を持ち合わせているものもあります。

間仕切りの使用例を紹介

ここからは具体的な間仕切りの使用例について紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

使用例1

一つ目の例は、素材はビニールシートを使用して工場内で常時人が作業を行うようなスペースに間仕切りを設置する方法です。間仕切りをした作業スペースのみ空調管理を行うことで夏には暑く、冬は寒くなる環境の改善が可能です。ホコリが立ちやすい倉庫内でも間仕切りによりホコリの侵入を防ぐことができます。

またビニールシートにしているため空間を区切りつつも遮光性があるため倉庫内の照明をそのまま利用することも可能です。

使用例2

間仕切り用のビニールシートを簡易的な壁として利用する方法もあります。ビニールシートのため晴れの日は明るく、雨の日は雨風を防ぐことができます。強度の高い素材を使用することで、ビニールシートでありながら多少の強風にも耐えることが可能です。

テント倉庫に間仕切りを設置する際の注意点

テント倉庫に間仕切りを設置する場合、床から天井までしっかり区切る間仕切りを設置するとその空間は「部屋」としてみなされます。その場合は消防法に基づき届け出や消防設備の設置義務があるので注意が必要です。

消防法では「部屋の内部に火災報知器を設置すること」「および排煙の設備を設置すること」が義務付けられています。床から天井までの間仕切り設置を検討する場合は、この規定に沿った「防火対象物工事等計画届出書」を工事の7日前までに消防署へ提出しなければなりません。

ビニールシートを上から吊り下げる形式の場合この限りではありませんが、天井まで覆うようなケースでは「部屋」とみなされる場合もあります。いずれのケースにおいてもビニールシート素材を利用する場合は、不燃材や防火機能付きの素材を検討するのが良いでしょう。

まとめ

この記事ではテント倉庫のメリット・デメリット、テント倉庫での間仕切りのメリット・活用法について紹介しました。間仕切りは倉庫内の作業や管理がしやすくなったり、商品の保管に効果的といったメリットがあります。また間仕切りに使用する素材にはさまざまな種類があり、倉庫の用途を踏まえた素材選びが必要です。間仕切りの設置を検討する場合は事前の準備をしっかりするようにしましょう。

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