テント倉庫のサイズ目安と設計制限|事例でわかる用途別の大きさ

テント倉庫を導入したいと考えていても、「どのくらいのサイズが建てられるの?」「サイズごとに制限や設備の違いがあるの?」といった疑問をお持ちではありませんか?

本記事では、テント倉庫のサイズに関する基本知識と、実際の導入事例を交えながら、設計の際に注意すべき法的制限や用途別の目安についてわかりやすく解説します。

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テント倉庫のサイズと法的な制限について

テント倉庫のサイズは、基本的に既製品ではなく、お客様の要望や敷地条件に応じて一棟ごとに設計するオーダーメイド形式が一般的です。そのため、間口や奥行、高さなどの寸法は自由度が高く、目的に応じて幅広いサイズに対応できます。

ただし、自由に設計できるとはいえ、実際の設計にあたっては法的な制限も関係してきます。具体的には、建築基準法の中で定められた「告示667号」または「告示666号」が適用され、主に使用用途や構造上の条件によって該当区分が決まります。

告示第666号 告示第667号
構造計算 行わない場合 行う場合 行わない場合 行う場合
延床面積 200㎡未満 1500㎡未満 200㎡未満 1000㎡未満
階数 制限なし 1階
高さ 最高高さ13m以下 制限なし 軒高5m以下
構造 制限なし 間口 8m以下

桁行方向主柱の間隔 3m以下

間口 30m以下

桁行方向主柱の間隔 制限なし

膜材の定着 桁行方向 2m以下 制限なし 桁行方向1.5m以下 桁行方向 3m以下
屋根形状
  • 切妻、
  • 片流れ、
  • 円弧
用途
  • テント倉庫、
  • スポーツ練習場、
  • 畜舎など多目的
テント倉庫
建築確認申請の要否 原則必要

OSテックでは、耐久性や多用途性を重視し、構造の自由度が高いタイプのテント倉庫を採用しています。これにより、倉庫用途はもちろん、さまざまな使用目的や敷地条件に合わせた柔軟な設計・ご提案が可能です。

サイズによって変わる消防設備の基準

テント倉庫の床面積に応じて、設置すべき消防設備の内容も変わってきます。

床面積 消防設備
500㎡未満 消火器
500㎡以上700㎡未満 消火器+自動火災報知器
700㎡以上 消火器+自動火災報知器+屋内消火栓

※消防との協議により必要な消防設備に変更が生じる場合がございます。

詳しい防火対策については以下の記事で紹介しています。合せて参考にしてください。

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用途別・代表的なサイズ事例

テント倉庫のサイズ感をイメージしやすいよう、OSテックが実際に対応した事例をいくつかご紹介します。

事例 サイズ(間口×奥行×高さ) 床面積 用途 備考
A 10m × 19m × 5m 190㎡ 資材・機械部品の保管 防炎膜材・カーテン出入口
B 15m × 30m × 6m 450㎡ 工場横の仮設倉庫 強化フレーム構造
C 20m × 40m × 6m 800㎡ 建設現場の重機保管 雨水排水対応/床舗装対応

同じ床面積でも、設置条件や使用目的によって構造は異なります。事例はあくまで参考情報としてご活用ください。

その他の施工事例はこちら

サイズごとの価格感

OSテックのテント倉庫は、膜材の耐候性やフレームの強度、構造の自由度など、品質を重視した設計を採用しています。そのため、単純にサイズだけで価格を判断するのは難しく、実際には設置場所や用途、地域の風雪条件などによって最適な仕様が異なります。

このような理由から、あらかじめ定まった価格表はご用意しておりませんが、お客様の条件に応じて最適な仕様をご提案し、無料でお見積もりを承っております。

ご希望のサイズや条件が未定でも構いません。お気軽にご相談ください。

まとめ

テント倉庫を導入するうえで、「どれくらいの大きさが建てられるのか」「サイズによってどんな制限や設備が必要になるのか」は、多くの方が最初に気になるポイントです。

実際には、適用される法規(告示666号・667号)や消防設備の基準、設置環境によって対応すべき条件が変わるため、必要な仕様やサイズも一律ではありません。

まずは、用途や敷地条件に合った大まかなサイズ感を把握することが第一歩です。本記事で紹介した事例や基準を参考に、自社にとって最適なテント倉庫を検討する際の一助となれば幸いです。

 

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